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わたしは先週、ふしぎな体験をした。クレープを作っていたら、紫色のワンピースに、大きい三角の帽子をかぶった女の人がやってきた。
「いい香りですね〜。」
のんきな口調でそう言いながら、もうソファーに座っている。
「ほうきにまたがって窓から……。あなた、もしかして魔女?」
魔女って本当にいたんだ。自分の目が信じられない。
「申しおくれました。わたし、魔女ポピーです。」
なんでわたしの家に来たの? わたしになんの用事? 急に不安になってきた。
「これは、なんという食べものですか? においにさそわれて来てしまったのです。」
この魔女はこわくないみたい。
「これはクレープ。フルーツなどを巻いて食べるものよ。よかったら、おひとつどうぞ。」
ポピーさんは喜んでクレープを口にした。そうとうおいしかったのだろう。一口食べるごとに、おいしいとさけんでいる。こんなに喜んでもらえると、なんだかこっちまでうれしくなってくる。ふたりでアハハと笑ってしまった。
「こんなにおいしいものを毎日食べているのですか?」
急にポピーさんが真面目な顔で言った。あきらかにポピーさんの様子がおかしい。さっきまでは一緒に笑いあっていたのに。